アレルギーを知ろう 小さな異変を見逃さないで!

医療現場で恐れられているもの

医療に従事していく中で最も恐ろしいものの一つがアレルギー反応です。医療を行っていく上では検査や治療のために医薬品を使用するということが必要になる場合が多く、それを安全に使うことができるということが前提と考えられています。しかし、実際には個人差があることも多く、人によっては特定の医薬品に対して過敏反応を示してしまうこともあり、それが重篤化することも散見されるのです。特によくアレルギー反応があると知られているような医薬品であれば、既往歴を確認すると共に、必要ならばテストを行って安全かどうかを確認することはよくあります。しかし、使用する医薬品においてそういった反応があまり頻繁に見られていない場合には、その都度テストを行っていては医療費も手間もかかってしまうことから現場では既往歴の確認しか行われないことが多いのが実情です。ただの検査薬であっても時には重篤化する場合もあることから、医療従事者としては常に気を払っていなければならないこととなっています。医師はその投薬に際して既往の確認を行い、看護師はその再確認を行うと共に、投薬後は症状が出ていないかどうかをよく観察することが必要です。また、薬剤師はアレルギー情報についての情報収集を行うと共に、医療スタッフと患者の両サイドにその情報をわかりやすい形で提供することが求められます。このように医療に関わる多くのスタッフが常に注意喚起しあうことが大切なほどに懸念されるものなのです。